2021/03/06 (Sat) 17:35:37

となり町戦争 - IKUNO

『となり町戦争』(三崎亜記)〈集英社文庫〉読了。

「戦争」というのは何かのメタファーだと思い、コミカルな内容を想像していたのだが、本当に戦争で、アイロニーに満ちたストーリーだった。

もちろん僕たちは戦争を「否定」することができるし、否定しなければならないものだと感じている。(中略)では、「現にここにある戦争」を、僕たちは否定することができるのであろうか?
(P92-93)
という言葉は、本当にその通りだと思う。

軽い読み物を、と思って読み始めたので、ダメージがデカかった。
次に読むものは軽いものでありますように。

作者の名前から女性かと思っていたが、男性にとって都合の良さそうな女性が出てくるので「もしや」と思って調べると、男性らしい。
ちょっと、ラブロマンスはもう一つだったかな。